親の家、そろそろどうする?ー50代の子ども世代が最初に知っておきたい5つの選択肢ー
50代になると、ふとしたきっかけで「親の家、このままでいいのだろうか」と考える瞬間が増えてきます。
親はまだ元気。でも家は古く、部屋は余り、階段はきつそう。
自分たちも仕事や家庭で忙しく、深く考える余裕がないまま、時間だけが過ぎていく。
そんなご相談を、私たちは日々お受けしています。
大切なのは、「今すぐ売るかどうか」ではありません。
まずは、どんな選択肢があるのかを知ること。
それだけで、心の重さはずいぶん軽くなります。
今日は、50代の子ども世代が最初に知っておいてほしい5つの選択肢を、できるだけ分かりやすくお伝えします。
① そのまま住み続ける(ただし“今のまま”とは限らない)

親御さんが
「ここが一番落ち着く」
「住み慣れた家を離れたくない」
そう言われるケースはとても多いです。
この場合、大切なのは“何もしない”ことではなく、“整える”こと。
- 使っていない2階をどうするか
- 冬の寒さ、夏の暑さをどう和らげるか
- 将来、階段が負担になったときの備え
住み続ける選択も、立派な判断です。
ただし、少し手を入れるだけで暮らしは大きく楽になります。
② 家を小さくして住み続ける(減築・暮らし直し)

最近増えているのが、「家を小さくする」という選択です。
例えば、
- 使っていない2階をなくす
- 部屋数を減らして、生活を1階で完結させる
「家を小さくする=我慢」ではありません。
むしろ、掃除や管理が楽になり、これからの時間を自分のために使えるようになります。
京都市、特に伏見や山科では、「建て替えほど大げさにはしたくないけれど、このままはしんどい」というご相談がとても多い選択肢です。
③ 貸す・活かす(売らないという判断)

「売るのは気が引ける」
「いずれ自分が使うかもしれない」
そんなときは、貸す・活かすという道もあります。
- 小さく直して賃貸に出す
- 家族や知人に使ってもらう
ただし、何もせずに空き家にすることだけは要注意です。
人が住まない家は、想像以上に早く傷みます。
④ 住み替える(親の人生を軽くする)

親御さん自身が「そろそろ身軽になりたい」と感じているなら、住み替えも一つの選択です。
- コンパクトな平屋
- エレベーターのあるマンション
大切なのは、子どもが決めないこと。
親が「これなら楽しめそう」と思えることです。
⑤ 売却する(でも、最後に考えていい)

売却は、決して悪い選択ではありません。
ただ、一番最後に考えても遅くないというだけです。
- 売ることで管理の不安がなくなる
- 次の暮らしへの資金になる
一方で、「もっと早く話し合っておけばよかった」という声も、私たちはたくさん聞いてきました。
私たちが大切にしていること
私たちは、「売るための相談」ではなく、「これからを考える相談」を大切にしています。
売る・売らないを決める前に、
- 家族の気持ち
- 親の本音
- これからの時間の使い方
を一緒に整理する。
それが、後悔しない第一歩だと考えています。
まずは「考える材料」を手にしてください
親の家のことは、急ぐ必要はありません。
でも、考え始めることは、とても大切です。
そのための材料として、私たちは小冊子
「子育て卒業世代のための 住まいの整理の考え方」
をご用意しています。
売却を前提としない内容です。
どうぞ、判断材料としてお使いください。
親の家をどうするかは、家の問題であると同時に、人生の話でもあります。
その整理を、私たちは静かに、丁寧に、お手伝いしています。
伏見・山科を中心に、地域の暮らしを見てきた立場として、一緒に考える時間を何より大切にしています。
「そろそろかな」と思った今が、ちょうどいいタイミングかもしれません。


