親の家を相続して後悔する人・しない人の決定的な違い

― 京都で相続相談を続けてきて、強く感じること ―
親の家を相続したあと、しばらくしてから、ふとこんな言葉を聞くことがあります。
「もっと、ちゃんと考えておけばよかったです」
これは、不動産の価格や損得の話ではありません。
“気持ちの後悔”の話です。
特に、京都市伏見区・山科区といったエリアで、親の家を相続した方から、同じような声を何度も聞いてきました。
今回は、実際の相談現場から見えてきた「後悔する人」と「後悔しにくい人」の決定的な違いについてお話しします。
後悔する人に多い共通点①
「とにかく早く決めなければ」と焦ってしまう

相続が発生すると、
- 手続き
- 税金
- 空き家の管理
さまざまな不安が一気に押し寄せてきます。
その結果、
「早く決めないといけない」
「何か動かないといけない」
と、気持ちが追い込まれてしまう方が少なくありません。
そして、
- 勧められるままに売却
- よく分からないまま処分
こうした選択をしたあとで、「本当にこれでよかったのだろうか」という思いが残ってしまいます。
相続は、スピードを競うものではありません。
後悔する人に多い共通点②
家族で話す前に、一人で結論を出してしまう

後悔につながりやすい相続には、
もう一つ大きな共通点があります。
それは、「家族で十分に話さないまま決めてしまうこと」です。
- 兄弟姉妹の本音を知らなかった
- 子ども世代の希望を聞いていなかった
- 「揉めたくない」という思いから、話題を避けていた
結果として、「そんなつもりじゃなかった」「聞いていなかった」という言葉が、後から出てきます。
相続は、家の問題であると同時に、家族関係の問題でもあります。
後悔する人に多い共通点③
「相続=売却」と思い込んでいた

京都の相続相談で、とても多いのがこのケースです。
「自分は住まないから、売るしかない」
たしかに、売却は一つの選択肢です。
ですが、それだけが正解ではありません。
- 家を小さくして住み続ける
- 子世代につなぐ前提で整える
- 今は結論を出さず、状況を見守る
こうした選択肢を知らないまま売ってしまうことが、後悔につながる大きな原因になっています。
一方、後悔しにくい人がしていること
では逆に、相続後に「これでよかった」と話される方は、何が違うのでしょうか。
① すぐに結論を出さず、「整理」から始めている

後悔しにくい方は、最初から答えを出そうとしません。
- 家の状態はどうか
- 維持費はどれくらいか
- 選択肢には何があるのか
こうした情報を一つずつ整理し、家族と共有するところから始めています。
② 「これから」を基準に考えている
後悔しにくい相続には、ある共通した視点があります。
それは、「親の家をどう処分するか」ではなく、「自分たちがこれからどう生きたいか」を基準にしていることです。
- 無理なく管理できる暮らし
- 家族関係を壊さない選択
- 気持ちに整理がつく形
この視点があると、多少時間がかかっても、納得感のある決断になります。
相続は「資産」ではなく「想い」をつなぐ出来事
私たちは、相続を単なる不動産取引だとは考えていません。
そこには、
- 親が暮らしてきた時間
- 家族の思い出
- 次の世代へのバトン
があります。
だからこそ、争いではなく、後悔ではなく、前向きな再出発につながってほしい。
そのために、プロとしてできることがあると信じています。
京都で親の家を相続し、迷っている方へ
まだ決めきれなくて大丈夫です。
「何が正解か分からない」と感じるのも、自然なことです。
大切なのは、
- 一人で抱え込まないこと
- 売る前に、選択肢を知ること
それだけで、相続はずっと穏やかなものになります。
後悔しない相続の第一歩は、正しい答えを出すことではなく、納得できるプロセスを踏むこと。
その伴走役として、私たちは、ここにいます。


