相続した家を減築して住み続ける、という選択

― 伏見区・山科区で実際に多い“現実的な減築”の話 ―

相続した実家を前にして、
「この家、広すぎるな……」
そう感じる方は少なくありません。

特に京都市伏見区・山科区に多い昭和40〜50年代の住宅では、子育て期を前提につくられた間取りが、今の暮らしに合わなくなっているケースが目立ちます。

減築というと、
「2階を全部壊して平屋にする」
そんなイメージを持たれることがありますが、このエリアでは、実際にはそれほど多くありません。

今回は、伏見区・山科区で“現実的に選ばれている減築”について、現場目線でお話しします。

伏見区・山科区の戸建てを見ていると、ある特徴があります。

それは、最初から大きかった家より、あとから“足してきた家”が多いということです。

  • 子どもが増えたタイミングで下屋を増築
  • 物置やサンルームを付け足した
  • 生活動線を深く考えずに広げてきた

結果として、

  • 使っていない部屋が多い
  • 掃除や管理が大変
  • 光や風が入りにくい

そんな家になっているケースが少なくありません。

下屋を解体し、暮らしを整理する

このエリアで現実的に多いのが、下屋(1階部分の増築)を解体する減築です。

例えば、

  • 使われていないダイニング横の増築部分
  • 物置化している部屋
  • 暗くなってしまった水まわりの裏側

こうした部分を思い切って解体することで、

  • 家の形がシンプルになる
  • 掃除や管理が楽になる
  • 光と風が戻ってくる

という変化が生まれます。

「壊すのはもったいない」そう感じる方も多いですが、使われていない空間を手放すことは、暮らしを小さくするのではなく、整える行為です。

総2階に戻す、という考え方

下屋を解体すると、結果的に総2階のすっきりした形に戻る家も多くあります。

これは、

  • 構造的に無理が少ない
  • メンテナンス性が良い
  • 将来の修繕費も抑えやすい

という点で、伏見区・山科区の住宅事情にとても合っています。

減築というと「小さくする」イメージがありますが、実際には、

余計な部分を削ぎ落とし、本来の住みやすさに戻す

そんな感覚に近いかもしれません。

もちろん、将来を見据えて平屋的な暮らしを考えることも大切です。

ただ、

  • まだ階段の上り下りに問題がない
  • 2階に収納や予備室が欲しい
  • 解体コストを抑えたい

こうした理由から、2階は残し、使い方だけを変えるという判断をされる方も多いです。

減築は、極端である必要はありません。

今の体力、今後の暮らし、その“ちょうどいいところ”を探すのが、本質です。

減築の魅力は、家が小さくなることではありません。

  • 管理できるサイズになる
  • これからの人生に合う
  • 「この家で、まだ暮らせる」と思える

その気持ちの変化こそが、いちばんの価値です。

相続した家を売るのではなく、「これからの自分たちの居場所に整える」

伏見区・山科区では、そんな選択が、少しずつですが増えています。

相続=住まいを見直す、という考え方

相続は、何かを終わらせる出来事ではありません。

暮らしを見直し、人生の次の段階に合わせて整える、大切な節目です。

売らなくてもいい。
大きく変えなくてもいい。

ただ、今の暮らしに合っていない部分を、そのままにしない

それだけで、相続はずっと前向きな出来事になります。

「減築なんて、大がかりなことは無理」
そう思っていませんか。

実際には、

  • 下屋を一部解体する
  • 使わない空間を手放す

それだけでも、暮らしは大きく変わります。

売る前に、壊す前に、一度「整える」という選択肢を知ってください。

後悔しない相続のために、私たちは、現実的な道を一緒に考えます。