その家、本当に“これからの暮らし”に合っていますか?住み替え前の3つの問い

「まだ住めるから」
「長年暮らしてきた家だから」

そう思いながらも、心のどこかで、こんな違和感を抱えていませんか。

  • 家の中で使っていない場所が増えてきた
  • 階段の上り下りが、少し億劫になった
  • 掃除や管理が、負担に感じることがある

住み替えのご相談に来られる多くの方は、最初から「売ろう」と決めているわけではありません。

ただ、
「この家で、この先も大丈夫だろうか」
その小さな不安を、確かめに来られるのです。

最初の問いは、とてもシンプルです。

「10年後も、今と同じように暮らせていますか?」

伏見区にお住まいの70代ご夫婦。
築40年を超える木造住宅で、長年家族を支えてこられました。

ところが、最近になって、「夜中に階段を下りるのが怖い」「2階は、もう何年も使っていない」、そんな声が増えてきました。

今はまだ大丈夫。
でも、“今は”と“これから”は違います。

  • 寝室は1階にあるか
  • トイレやお風呂までの動線は安全か
  • 段差や寒さは負担にならないか

住み替えを考える前に、まずはこの家での“これから”を、静かに想像してみてください。

次の問いは、少し心に触れるものです。

「この家のために、我慢していることはありませんか?」

  • 掃除が大変だから、使わない部屋は見ないようにしている
  • 寒いけれど、光熱費が気になって我慢している
  • 本当は趣味の部屋がほしいけれど、今さら…と思っている

山科区でご相談を受けた60代の女性は、
「家を守るために、自分の暮らしを小さくしていた」
と話してくださいました。

住まいは、本来、人の暮らしを支えるためのものです。

もし家に合わせるために、やりたいことを諦めているなら、それは見直すサインかもしれません。

3つ目の問いは、とても現実的です。

「この家を、これからも管理し続けられますか?」

家は、住んでいるだけで老いていきます。

  • 屋根や外壁
  • 設備の交換
  • 庭や周囲の手入れ

若い頃は気にならなかったことが、年齢とともに重く感じられるようになります。

「まだ自分でできるから」
その気持ちは、とても大切です。

ただ、
“できる”と“無理をしている”は違う
ということも、心に留めておいてほしいのです。

ここまで読んで、
「やっぱり住み替えた方がいいのかも」
そう感じた方もおられるかもしれません。

でも、急いで結論を出す必要はありません。

住み替えには、

  • 家を売って引っ越す
  • 小さな家に買い替える
  • 今の家を減築・リノベする
  • 今は何もしない

いくつもの選択肢があります。

大切なのは、売るかどうかではなく、どう暮らしたいかです。

私たちは、住み替えを「処分」や「後始末」だとは考えていません。

人生をデザインし、価値を創造する。
そのために、住まいをどう整えるか。

家を小さくすることで、暮らしが軽くなり、心に余白が生まれることもあります。

もし今、
「この家、これからの自分に合っているだろうか」
そんな問いが浮かんだなら、減築やリノベーションという選択肢も含めて、一度、住まいを整理してみてください。

その先に、“引っ越さない住み替え”という答えが見つかるかもしれません。